Developers Summit 2018 に行ってきた その1
目黒の雅叙園に行く季節がやってきました。今年は天気は良かったです。
【15-D-1】 技術選定の審美眼
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20180215/session/1634/
「技術の進化とは振り子ではなく螺旋である」とのお言葉はとてもしっくりくるものでした。螺旋であるが故に同じところには戻らず時間とともに差分(可能にした技術)ができ、その差分をスルーするのかキャッチアップするのかといった選択はとてもむずかしいなぁと個人的にも思ってる(あっちこっちに手を出してしまう悪い癖)。
そんななかでも自分の中で「好みの軸をもつ」というのがとても重要。思想や哲学というのも”軸”を持つ上では、「SimpleとEasy」や「Unixという考え方」と言った話はとてもわかりやすく、かつ共感できる要素がたくさん詰まっていて、個人的にとても参考になっています。「Unixという考え方」はもっと早く出会いたかった…
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【15-E-2】 Googleのネットワーク開発に見るITエンジニアリングの本質
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20180215/session/1643/
Googleのネットワーク開発の中の話ということでインフラ(特にネットワーク)中心のセッション。「How Google Works」の序文にあるラリー・ペイジが起業家のキッカケになった考えの一つに「既存の常識にとらわれず、基本原理と現実世界の現象についてもとづいてモノを考える自由」というのがあり、これを地で行っているような話だった。
自分たちでL2スイッチを作ってしまったというのは凄い(なによやったことがないのにチャレンジしているという)。たださすがにチップの製造まではしなかったとのこと。取り組む前はサーバの位置などによって帯域が異なるデプロイするにもサーバの場所を考えてやるという辛い運用をしていたということが、それもなくなったという。
まだまだトラフィック量は増えていく一方なのでデータセンターのネットワーク構築の分野はハードウェア的にもソフトウェア的にもまだまだ進化の余地があるんだなぁという印象(そしてそれを成し遂げるのが多分AmazonかGoogleな気もする)。
ちょとググってみたら、アメリカに「Juniper Networks」というネットワークエンジニアリングの企業があるようで名前が似てるのは関係あるんだろうか…?
【15-E-3】 BASE社におけるフィンテックへの取り組み
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20180215/session/1645/
最近は世間的に騒がしい金融関係の話が聞けるんじゃないかと思ったのと、「お金2.0」も読んでいる最中なのでいってみた。専門用語とか結構まとめられていてとてもわかりやすいのでオススメ。
BASEはネットショップを簡単に作成するためのサービスで個人的にあまり馴染みがない(どちらかというとアカウントアグリゲーション系になるマネーフォワードにお世話になっている)けど、こういうのも需要も増えていると感じた。
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とりあえず銀行APIはさっさと整備されるべき。公開すればFinTech関連の進歩の凄い進むと思う。
【15-A-5】 将棋プログラムPonanzaにおける強化学習、ディープラーニングとその先
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20180215/session/1615/
強化学習をすることで限られた教師データ(=棋譜の数(プロを試合で6万試合))を増やすことができる。実際の対戦のための実装は1万行くらいだが検証用のコードは3万行くらいとのことで、これはまだまだ増えそう。
人類の総試合数を簡単に?超えられるということなので、人類が積み上げてきたものを使わずにゼロから積み上げていった方が強くなるという先に見えるディストピア感が良かった。楽しみ。
時間とお金があればどんどん進化していくんだろうなぁという印象。
そして時同じくしてローソンのあきこちゃんにPonanzaが搭載されたとのこと。何を目指しているのか(笑。でも30分しかもたないらしい。
あとは、とりあえず毎年恒例の散財。いくつかは電子書籍で購入。というかまだ積んでる状態なのでこれらを消化するのはいつになるのか… しかも明日も散財しそう。
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